+メッセージ for iOS を VoiceOver で使う

MVNO ユーザーへの提供も始まった「+メッセージ(プラスメッセージ)」
iOS 版+メッセージアプリの VoiceOver 利用についての検証を行いました。
検証アプリバージョン : 3.3.10

電話番号認証の壁

アプリを最初に立ち上げると電話番号確認・SMS認証が必要になります。
ここで、電話番号を入力し終えると、更に入力した番号で確定して良いかの確認が行われます。
しかし、このメッセージは VoiceOver では読み上げる事が出来ないどころか、確認のボタンにアクセスする事すら出来ません。

ここで脱落するユーザーも多いかと思いますが、電話番号のテキストフィールドの右下あたりに確認のボタンが有ります。
入力した電話番号の場所を確認しておき、VoiceOver をショートカット等で一旦終了させてから右下あたりを勘でタップすれば何とかなります。
成功すると SMS で認証コードが送られて来るので、これを認証番号の入力欄に入力して確定、ポリシーに同意して進めると初期設定は終了です。

ボタンのラベル

ボタンの多くは正しくラベル付けがされていません。
何やらアプリ開発中の識別子らしいものが付いているので、英単語から予想出来るものも有りますが、単にボタンとしか読み上げないものも多く、VoiceOver で理解するのは困難でしょう。

メッセージ送信の壁

メッセージ作成画面ではテキストフィールドを探して入力するまでは VoiceOver 操作でも出来ると思いますが、送信ボタンにフォーカス出来ないという致命的な欠点が有ります。
この送信ボタンはテキストフィールドの右の方に有るのですが、読み上げもフォーカスも出来ないので、電話番号認証の時の様に VoiceOver を終了させるといった方法を取る必要が有ります。

現時点では VoiceOver では実用的とはとても言えない状況ですが、ラベル付けやアイコンの表示方法を変える等、開発者の中に少しでもアクセシビリティを意識している人がいる事を願い、アップデートで改善される事を期待します。