iTunes for Windows ストア版をスクリーンリーダーで試す

Microsoft Store でも配信されている iTunes。
アップデートの管理も楽になり、デスクトップ版で諸々付いて来るソフトも無く動作も軽快です。

デスクトップ版は以前に使っていたのですが、スクリーンリーダーの動作検証も兼ねてストア版の iTunes を使ってみました。

アプリと着信音の管理

ストア版だからと言う訳ではありませんが、アプリと着信音の管理が出来なくなっています。
App Store でアプリのレビューを見る時等はパソコンで見るのが楽だったのですが、何故無くしてしまったのか。

着信音に至っては管理するどころか再生も出来ません。
Windows 標準のメディアプレーヤーでも再生出来るというのに。m4r って Apple の独自規格なんじゃないのか。

スクリーンリーダーでの操作

Windows ナレーター、PC-Talker ではほぼ問題無く動作します。
NVDA は他の2つよりも読み上げない項目が多くちょっと実用的では有りませんでした。
デスクトップ版 iTunes では PC-Talker を使っているとフリーズするという不具合が有りましたが、今のところストア版ではそういった不具合は無さそうです。

しかし、iTunes のキーボード操作に慣れていないだけかも知れませんが、マウスを使わずに全体像を理解するのは難しいのではないかといった印象。
「Alt キー」を押しても反応が無いのでメニューにフォーカスが当たっているのかも分かりません。
更に「↓ キー」を押すとメニューの読み上げが始まりますが、「→ キー」で移動するとサブメニューが開いてしまうので、「← キー」でしかメニュー間を移動出来ないといった状態。

音楽再生中は「←/→ キー」は「前の曲/次の曲」に当てられていて、音楽の早送り/巻き戻しは「Ctrl + Alt + ←/→」になっているので、スクリーンリーダーや拡大鏡のショートカットキーと競合して使えない可能性が有ります。

バックアップ/復元

この機能が無かったらいよいよ使う事も無くなるアプリですが、これは PC-Talker でも問題無く使えます。
とは言っても iCloud のバックアップも有りますし、存在感はかなり薄いですね。

Apple の音楽サービスを使っていたり iPhone の曲をパソコンと同期したいといった理由が無ければ、音楽プレーヤーとしても敢えて選ぶ必要も無さそうです。
せめてアプリや着信音の管理が出来る様になると良いんですけどね。

検証は全て執筆時の最新バージョンです。