Windows 拡大鏡をマルチディスプレイで使う

Windows では画面を拡大するアクセシビリティ機能として拡大鏡が用意されています。
スクリーンリーダーユーザーにも拡大鏡を併用している人は多いのではないでしょうか。
便利な拡大鏡ですが、マウス操作で邪魔になったり固定しておくと画面を占有してしまい、ディスプレイを有効に使えません。

そこで、マルチディスプレイにして、サブディスプレイを拡大鏡専用モニターとして使うと作業し易いかもしれません。
ただ、ディスプレイが2つ必要なのと、それなりのグラフィック性能は必要になります。

マルチディスプレイのレイアウトと設定

「スタート」→「設定」→「システム」の「ディスプレイ」タブでディスプレイのレイアウトと表示方法を設定します。
「ディスプレイ1」と「ディスプレイ2」をマウスでドラッグしてレイアウトを決めます。実際のディスプレイの配置と同じにする必要は有りません。
マウス操作が難しい場合は、クリックしてディスプレイを選択するか Tab キーで選択した後、方向キーを使って微調整する事も出来ます。

ディスプレイを横や縦に並べると、マウスがその境から隣のディスプレイに移動してしまい、ポインターを見失う事が有ります。
これを回避するには、例えばディスプレイ1と2の接点をディスプレイ1の右下と2の左上の1点だけの配置にするとマウスが画面端で止まります。
そして、複数のディスプレイの設定項目で「表示画面を拡張する」を選択します。

拡大鏡の調整

拡大鏡は固定モードにしてサブディスプレイの画面一杯に拡げます。
ドラッグで上手く固定する事は難しく、メインディスプレイにはみ出して表示されるといった時には、「Ctrl + Alt + 方向キー」で拡大鏡の位置を調整し、「Shift + Alt + 方向キー」で拡大鏡のサイズを調整出来ます。

上記のレイアウトでマウスで拡大鏡をドラッグしてサブディスプレイに移動出来ない場合は、拡大鏡を正方形に作っておき、メインディスプレイに4分の1程残してからキーボードでサイズ調整すると上手く行きやすいです。

拡大鏡のキーボード操作については
Windows 拡大鏡のキーボード操作・ショートカットキー