Windows 10 May 2019 アクセシビリティ機能を試す
Windows 10 May 2019 Update ではアクセシビリティ機能の更新も行われました。
特にナレーターには大幅な修正が加えられています。
又、マウスポインターのデザインもカスタマイズする項目が追加されています。
ナレーターの新機能
ナレーターホーム
ナレーターをオンにする度に「ナレーターホーム」が表示される様になりました。
ナレーターホームでは、ナレーターの設定の変更やクイックスタート等、必要な全ての情報にアクセス出来ます。
ナレーターホームは起動時に非表示に出来る他、システムトレイに最小化して表示する事が出来ます。
新しい詳細レベルオプション
ナレーター設定にテキスト、コントロール、その他のドキュメント属性について、読み上げる情報の量を制御する5段階の新しい詳細レベルが用意されました。
フォネティックコードの読み上げ
必要な時にのみ、又は連続的にナレーターが「a-Alpha、b-Bravo」の様にフォネティックコードを使って文字を読み上げる事が出来る様になりました。
フォネティックコードを常に読み上げる為の「文字を読むときにふりがなを読み上げる」の設定が追加されています。
文単位での読み上げ
次の文、現在の文、前の文をナレーターで読み上げる事が出来る様になりました。
文単位での読み上げはキーボード、タッチ、又は点字のいずれを使用していても利用可能です。
テーブルの読み上げ機能の向上
Microsoft Edge では、ナレーターが事実に反して「選択されていません」とアナウンスする事が無くなりました。又、単一のテーブルを続けて読み上げている時にテーブルの範囲から外れて戻った場合、それをナレーターがアナウンスする事も無くなりました。
更に、入れ子になったテーブルに移動した場合に、親テーブルの情報はアナウンスされなくなりました。
Excel では、フィルターが有効かどうかをアナウンスする前に、列ヘッダー内のデータの読み上げが優先して読み上げられる様になっています。
又、「現在の列ヘッダーを読み上げる」コマンドを使用する時に、テーブルとして書式化されたグリッド内の列ヘッダーが正しく読み上げられる様になりました。
読み上げ中にフォーカスを維持
Microsoft Edge 等のWebブラウザーでフォーカスが維持され、読み上げとナビゲーションのコマンドがコンテンツ領域内で実行されます。
この動作は、Outlook 又はメールアプリでメールを読む時にも適用されます。
ナレーターの読み取りに合わせたカーソル移動
ナレーター設定で「ナレーターでのテキスト読み上げ時にナレーターカーソルと一緒にカーソルを移動する」をオンにすると、ナレーターカーソルと共にカーソルが移動する様になりました。
読み上げ機能の向上
語句や区切りがより自然になり、読み上げがスムーズになっています。
特定キーを押した時のアナウンス
特定の種類のキーを押した時にアナウンスするかどうかを選択出来る様になりました。
「文字、数字、句読点を入力時に読み上げる」、「ファンクションキーを入力時に読み上げる」、「方向キー、Tab キー等のナビゲーションキーを入力時に読み上げる」、「CapsLock、NumLock 等のトグルキーを入力時に読み上げる」、「Shift、Alt 等の修飾キーを入力時に読み上げる」を個別に選択出来ます。
新しい CapsLock アラート
CapsLock をオンにした状態で入力している時に、ナレーターから通知される様になりました。
この動作は、「設定」の「入力中どのような場合に CapsLock を通知するかを変更する」で別のオプションを選択すると変更出来ます。
Chrome との互換性の向上
Chrome でナレーターを使いやすくなりました。方向キーだけを使ってWebページを読み上げる事が出来ます。
ポインターのサイズを拡大するオプションが追加
「スタート」→「設定」→「簡単操作」→「カーソルとポインター」に「ポインターのサイズを変更する」のオプションが追加され、最大15段階のサイズ調整が出来る様になりました。
ポインターのデザインで「拡大ポインター」等と併せて使う事で更に大きなポインターサイズにする事が可能になっています。