PC-Talker を使ってキーボードでマウス操作する
スクリーンリーダーは基本的に全ての操作をキーボードで行える様に設計されていますが、アプリやWebサイトがマウス操作を前提として作られており、キーボード操作では情報にアクセス出来ないといったケースは少なくありません。
こういった場合に、PC-Talker ではキーボードからマウスカーソルを操作するマウス操作モードが搭載されており、マウスの移動やクリックをキーボードで行う事が出来ます。
マウス操作モードの起動
マウス操作モードに切り替えるには「Ctrl + Alt + Home」又は「Ctrl + Alt + End」でテンキー、クリップボード、マウス操作モードを順番に切り替えます。
マウス操作モードを利用する際は、マウスカーソルの当たった項目を読み上げる機能「Ctrl + Alt + _(アンダーライン)」を併せて使うと便利です。
Windows には OS 標準のテンキーをマウスとして使うマウスキー機能が搭載されているので、PC-Talker を使いつつ Windows のマウスキー機能を利用する事も出来ます。
マウスのクリック・ホイール操作
- キーボード操作
- 対応するマウス操作
- テンキー7
- 左クリック
- テンキー9
- 右クリック
- Alt + テンキー7
- ホイールクリック
- Alt + テンキー9
- ホイールを上に回す
- Alt + テンキー3
- ホイールを下に回す
左クリックはモードに関係無く「Ctrl + Alt + @」でも行えます。
マウスカーソルの移動
- キーボード操作
- 対応するマウス操作
- テンキー8
- 上方向に移動
- テンキー2
- 下方向に移動
- テンキー4
- 左方向に移動
- テンキー6
- 右方向に移動
Alt キーを押しながら対応するテンキーを押すとマウスカーソルの移動速度が上がります。
マウスカーソルのブロック移動
現在アクティブなウィンドウを 3 × 3 分割の9ブロックに見立て、対応するテンキーの位置にマウスカーソルを移動させます。
- キーボード操作
- 対応する移動先
- Ctrl + テンキー1
- 左下ブロック
- Ctrl + テンキー2
- 下ブロック
- Ctrl + テンキー3
- 右下ブロック
- Ctrl + テンキー4
- 左ブロック
- Ctrl + テンキー5
- 中央ブロック
- Ctrl + テンキー6
- 右ブロック
- Ctrl + テンキー7
- 左上ブロック
- Ctrl + テンキー8
- 上ブロック
- Ctrl + テンキー9
- 右上ブロック
マウスカーソルの自動移動
現在アクティブなウィンドウ内に有るボタン等のコントロールへ移動させます。
- キーボード操作
- 対応する移動先
- テンキー0
- 次のコントロール
- Alt + テンキー0
- 前のコントロール
コントロールへの移動はモードに関係無く「Ctrl + Alt + ]」で次のコントロール、「Ctrl + Alt + [」で前のコントロールへ移動が使えます。
マウスカーソルの位置読み上げ
マウスカーソルの位置を垂直方向・水平方向の順にドット単位で読み上げます。
- キーボード操作
- 読み上げる位置
- テンキー.(ピリオド)
- 全画面中の位置
- Alt + テンキー.(ピリオド)
- 現在アクティブなウィンドウ内の位置
- Ctrl + テンキー.(ピリオド)
- ブロック単位を基準とした位置
ウィンドウサイズの切り替え
テンキー1で現在アクティブなウィンドウのサイズを 大 > 中 > 小 の順に自動的に切り替えます。