VoiceOver スピーチ機能の読みかたの辞書登録をする
iPhone iPad には文章を音声読み上げする機能が2つ用意されています。
1つは VoiceOver 機能。画面を見なくても情報を音声でガイドする事で、視覚に障害が有ってもタッチパネル操作が出来る様になる機能ですが、通常時と操作性が大きく異なります。
もう1つは スピーチ 機能。通常の操作は変わらず、文章を必要な時にだけ読み上げさせる機能です。
これらの機能を使っていると、漢字を正しく読んでくれない事が多々有りますが、読みかたを辞書登録して修正する事が出来ます。
読みかたの辞書登録方法
読みかたの辞書登録は VoiceOver と スピーチ の設定の2通りの方法が有ります。
「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「スピーチ」→「読みかた」
または「設定」→「一般」→「アクセシビリティ」→「スピーチ」→「読みかた」
iOS 13 では「設定」→「アクセシビリティ」→「VoiceOver」→「読み上げ」→「読みかた」
または「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」→「読みかた」
どちらで設定しても登録した語句は互いに反映されます。
置き換え
「読みかた」の設定を開くと辞書登録された語句の一覧が表示されますが、新しく語句を登録する場合は右上の「追加」のボタンをタップします。
「語句」の欄に修正したい単語を
「代替候補」の欄に読ませたいフレーズをそれぞれ入力します。
ここで注意したいのが、置き換え出来る語句は単語単位という事です。
2文字の熟語であっても1文字で単語と判定されると、1文字ずつ2つ辞書登録しなければなりません。
どこまでが単語判定されるかは、VoiceOver のローター機能の単語を使って確認する事が出来ます。
言語
「言語」の項目では、登録した語句を適用する言語を選択します。
日本語の語句を登録した場合は「日本語」か「すべて」を選択すると良いでしょう。
声
「声」の項目では、登録した語句を適用する声の種類を選択をします。
通常は「すべて」を選択しておけば良いと思います。
上の「言語」でもそうですが、この設定は選択した声で読まれた時に読みかたが適用されるのであって、登録した語句を選択した声で読んでくれる訳ではありません。
ちなみに、この声の選択肢を覗く事で Siri さんの本名が Hattori と Oren だという事が分かります。
英語(アメリカ)の Siri さんは Aaron と Nora です。
まったくの余談ですが、以前に Siri と Oren の声が別に存在していた事があり、Siri には男女や各国語の声が存在している事からも、Siri さんの背中にはチャックが付いてるんじゃないかと…
Apple に消されそうなのでこれ以上は止めておきます。
大文字/小文字を区別しない
そのままですが、アルファベットの大文字/小文字を区別しない設定です。ひらがな/カタカナは区別されるので日本語には余り関係の無い項目です。
すべてのAppに適用
登録した読みかたを適用するアプリを選択する項目です。
例えば「男」という語句は通常「おとこ」と読まれますが、名前によく使われる為、電話や連絡先のアプリだけ「お」と読ませたい時等に個別に選択します。
以上、思った様な長さの語句の登録が出来ないといった不便さはまだ有りますが、確実に改善はされてきていますし、今後に期待する事にしましょう。